常識が正解とは限らない【至誠と実行のみ】
今から約20年位前、私が会社員として不動産会社に勤務していた頃の話になります。
毎年繁忙期である1月~3月の準備を9月~10月に行っていました。
特に、広島工業大学の新入生向けに賃貸アパートやマンションの空室を探し、家主さんに条件交渉をしておりました。
ただ、その年に限って空室が多い物件が見つからず、繁忙期の準備に苦戦していました。
管理会社もお客様
当時、私が勤務していた不動産会社には管理物件がなく、仲介メインで営業しておりました。
なので、毎年繁忙期前に自主管理をしている家主さんを訪問し、繁忙期の期間中は専任で仲介をさせて頂く契約を提案しておりました。
ところが、その年は何件訪問しても空室が少なく、満室で退去予定もないという返答がほとんどだったのです。
このままでは、繁忙期に売上を作ることが出来ないと正直かなり焦りを感じておりました。
そこで私は、自主管理をしている家主さんの訪問を取り止め、空室を抱えている管理会社を探すことにしたのです。
悩んでいても何も解決しない
当時、空室状況は電話やFAXで確認をしていたのですが、とある管理会社のFAXを確認していると過半数が空室の賃貸マンションがあったのです。
私はその管理会社に電話をして、担当者の方に提案したいことがあると伝えると、翌日会って頂けることになったのです。
いざお会いしてみると、話はトントン拍子に進み、しかも当時ではまだ珍しい敷金0円という条件提示をされて驚いたことを覚えています。
その管理会社の担当者の方から、ノルマという訳ではないが、月に5件は決めてもらえないだろうかと言われましたが、私は内心この条件なら年内で満室になるかも知れないと思っておりました。
誰も見ていないようでも誰かが見ている
いざ帰社し、社内で経緯を話したのですが、どうも反応が薄いのです…
社内では、そんなに空室が多いということは決めにくい物件なのではないか、ましてや敷金0円にする位だから…とマイナスイメージを持っていたようでした。
私を含め、5名で運営している店舗でしたが、私以外は広島工業大学の新入生にご紹介する様子はありませんでした。
結果を出すしかないと思った私は、その物件の空室を内見し、メリット・デメリットをしっかりと観察し、広島工業大学の新入生にご紹介しました。
内見して頂いた方々から、2件3件と申し込みを頂いていると社内の1名が、その物件の空室を内見し始め、中々帰って来ないなと思っていると全空室を内見し、ノートに部屋の状況をまとめていたのです。
社内の1名がこういう動きをすると周りは気になるもので、あっという間に30部屋以上が決まりました。
お客様はもちろん、管理会社の担当者からも感謝され、私の勤務先も売上が上がり、我ながら良い仕事が出来たことを覚えています。
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当ブログにお越し頂きありがとうございます。
私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
趣味は、旅行、ポイ活、旧車やスーパーカーの鑑賞です。毎年、繁忙期前の11月と繁忙期後の4月に出雲大社を参拝しています。
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