賃貸における元付と客付の違いとは？

不動産会社のホームページや物件資料で、元付や客付という用語を見かけたことはありませんか？

まず読み方について、

元付（もとづけ）

客付（きゃくづけ）

と読みます。

今回は、賃貸における元付と客付の違いについて、お話ししたいと思います。

賃貸における元付とは、賃貸物件の家主さんから直接入居者の募集を依頼されている不動産業者のことでして、元付業者ともいいます。

不動産会社のホームページや物件資料では、

仲介元付

という表示になっています。

当社も元付業者でして、他社に入居者の募集を依頼している賃貸物件もあります。

元付は、家主さんから管理業務を委託されていたり、鍵を預かっている不動産業者であることが多いです。

賃貸における客付とは、賃貸物件を借りたいというお客様に、賃貸物件を紹介する不動産業者のことでして、客付業者ともいいます。

不動産会社のホームページや物件資料では、

仲介客付

という表示になっています。

不動産会社の多くは、この客付業者に該当します。当社も客付業者の立場の場合は、他社と同様に家主さんの詳細を把握していることは正直少ないです。

客付業者が家主さんのことを把握している場合は、主に2パターンありまして、

①過去に成約したことがある

②家主さんの身内や知人関係

等があります。

この元付業者と客付業者は上下関係ではなく、基本的には対等な関係なのですが、商売としては元付業者の方が有利なことが多いのが現実です。

例えば、契約時に必要な

①家財保険

②鍵交換

③賃貸保証会社

等は、元付業者の指定になりますし、元付業者は客付業者にもなれるからです。

賃貸の不動産会社の多くは、元付業者にも客付業者にもなり得るので、互いの立場を理解し、同業者間で情報交換を行うことで商売を成立させているのです。