アローズ不動産株式会社
2023年01月29日
ブログ
正直者が馬鹿を見ないこともある
私はこれまで沢山の賃貸物件を見て来ましたが、稀に見たことがない物件がありました。
部屋を見る目はあると思います…
そういう時に限って、その物件を見たいと言うお客様を応対することになるのでした…
その時も、お客様の応対中に物件資料に目を通していたのですが、私は正直にお客様に申し上げることにしました。
私 「正直に言うと、この物件を見たことがありません」
お客様 「そうなんですね」
私 「物件資料の情報は把握しましたが、今いろいろ聞かれても答えられないかも知れません」
お客様 「大丈夫でしょうか?」
私 「ただ、部屋を見る目はあると思いますので、ご安心ください」
この部屋めっちゃいいわ
この後、お客様と一緒に部屋を見に行きました。道中、お客様から不動産屋さんでも見たことがないお部屋はあるんですねと言われました。私は、新しく取引が始まった家主さんや管理会社さんの物件で、ずっと満室だったりすると部屋を見れない事もありましてと、説明しました。
現地に到着して、部屋の中に入りました。私は、基本的にお客様が自由にお部屋を見学出来る様に説明は最小限にしておりました。
ところが、その日は私も初めて見るお部屋だったので思わず、
この部屋めっちゃいいわ
と声に出してしまっていたのです。
正直者が馬鹿を見ないこともありました。
お客様にも聞かれてしまったのですが、思わぬ反応が返ってきました。
お客様 「私、この部屋にします」
私 「検討されてからでも大丈夫ですよ」
お客様 「不動産屋さんが良いと言う物件なら、間違いないと思って」
心配になったので、なぜ私がこのお部屋が良いと言ったのか、メリットとデメリットも含めてご説明しました。その上でも、考えは変わらないと仰るので、話を進めました。
見た事が無い部屋を見たと言っていたら、成約に至っていなかったかも知れません。
正直者が馬鹿を見ないこともありました。
この記事を書いた人
夏目 直樹
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私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
趣味は、旅行、ポイ活、旧車やスーパーカーの鑑賞です。毎年、繁忙期前の11月と繁忙期後の4月に出雲大社を参拝しています。
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