創業7年目の危機
平穏無事な航海は無いと言われますが、会社経営も平穏無事な日々はありません。
500万円を調達出来ないと倒産する
創業7年目に、2回目の危機がありました。
当時、アローズ不動産は500万円を調達出来ないと倒産する状態でした。金融機関に相談することも検討しましたが、根本的な解決にはならないと考え、私は他の方法で調達することにしました。
売上を作るしかない
まず、賃貸仲介で目標プラス500万円を検討しましたが、それに伴い経費もプラスで必要になるため、見送りました。
何か良い手立てはないものか、そう言えば投資家のTさんが良い投資物件があったら連絡が欲しいと言われてたな…
よし、やるだけやってみよう。ただ、当時は不動産売買の経験はほとんど無く、手探りでした。
レインズで良い投資物件がありました。
不動産会社の方は、ご存知だと思いますが、簡単に言うと不動産会社のみが利用できる物件検索サイトの様なものがあります。
ほとんど利用したことはありませんでしたが、この時ばかりはじっくり利用しました。アローズ不動産の営業エリアで、1棟だけこれはと言う物件を見つけました。
早速、掲載されている不動産会社に連絡をし、物確に行きました。
物確後、この物件を投資家のTさんに紹介してみようという気持ちになっていました。
こんなに連絡が欲しいと思ったことはありません。
その後、投資家のTさんとお会いすることになり、一緒に物件を見に行きました。この時点では正直言って手応えはありませんでした。
アローズ不動産に戻ってから、投資家のTさんの話を聴いてみると、2~3日中に購入の有無を回答して頂けることになりました。
投資家のTさんからはすぐに連絡が来ました。
内心、早いな駄目だったか…と思いながら電話を取りました。
投資家のTさん 「社長、買います!」
私 「ありがとうございます!」
投資家のTさんからの連絡を待っている時間は、とても長く感じましたが、購入の意思表示をして頂けました。
活路を見いだす
売主サイドの不動産会社に買付証明書(購入申込書)を提出したのですが、金額面で合意を得ることが出来ませんでした。具体的には、金額面で1,000万円の開きがあったのです。投資家のTさんにこの状況を報告するだけでは納得して頂けないと思った私は、3つの提案をすることにしました。
①ネット使い放題を導入する
②家賃を上げる(適正化する)
③物件の管理をお任せ頂く
再度、投資家のTさんとお会いし、打合せをした結果、条件と提案を受け入れて頂き、無事に契約と決済を済ませることが出来ました。
こうして、500万円以上の仲介手数料を受取り、倒産を回避することが出来ました。
諦めなければ、活路を見いだすことは出来ると強く想った出来事でした。
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私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
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