【賃貸】顔と名前を覚えてもらうことが未来を左右する
私が20代の頃、当時勤務していた不動産会社での出来事です。
ある日、お付き合いのある家主さんから電話が入り、用件は
退去の立会いをしてもらいたい
というものでした。
私はすぐにその家主さんのご自宅にお伺いし、事情をお聴きすることにしました。
顔と名前を覚えてもらうことが未来を左右する
当時はまだまだ不動産会社に賃貸物件の管理を委託するという家主さんは少なく、この家主さんも自主管理という形態を取られていました。
家主さんの話では、通常は仲介した不動産会社に退去の立会いをしてもらっていたようでしたが、どうやらその不動産会社から一方的に絶縁されたようで、困っておられました。
他の不動産会社に依頼することも考えたそうですが、営業担当者の名前を知らなかったこともあり、私に相談されたようでした。
相手の立場で考えて言動する
他社が仲介したお客様でしたので、当然私は初対面ということになります。とはいえ、家主さんも入居者と差しで話すのも心許ないと思い、退去の立会いを引き受けることにしました。
その後、家主さんと一緒に入居者を訪問し、退去の立会いをしました。そのお部屋は、3LDKだったのですが、15分程度で立会いは終わり、入居者から鍵を返却してもらい、解散となりました。
家主さんからは、感謝され、手数料を払うから請求書を持ってきてくれと言われましたが、お断りしました。その代わり、そのお部屋の
①敷金精算
②原状回復工事
③入居者募集
をさせて欲しいとお願いしたところ、願ったり叶ったりだということで、お任せして頂けることになりました。
失うことで得られることもある
この家主さんとは、今もお付き合いが続いておりまして、現在は賃貸物件の管理をお任せ頂いております。
私が会社員の頃は、管理を任せて頂けませんでした。辞表を出したらそれまでだからという理由でした。
アローズ不動産を開業すると、私が辞表を出せないからということで、管理を任せて頂けました。
私は辞表を出すことは出来なくなりましたが、その代わりに信頼を得ることが出来たのかも知れません。
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私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
趣味は、旅行、ポイ活、旧車やスーパーカーの鑑賞です。毎年、繁忙期前の11月と繁忙期後の4月に出雲大社を参拝しています。
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