賃貸アパートやマンションの初期費用最前線【広島市の場合】
近年、賃貸契約時の初期費用について、相談が増えています。ネットやYouTube等でも、初期費用を安くする方法等が一部で話題になっているようです。
賃貸アパートやマンションの初期費用は、物件により異なりますし、家主さんが変わると初期費用も変わることがあります。
また、不動産会社や営業担当者に対する不信感から本当のところはどうなのか?と思われている方もいらっしゃるようです。
今回は、賃貸アパートやマンションの初期費用最前線について、お話ししたいと思います。
1990年代後半の初期費用はかなり高額
私が不動産業界に飛び込んだ1990年代後半は、賃貸アパートやマンションの初期費用は、かなり高額でした。
例えば、単身用の物件は、
①敷金3~4ヶ月
②礼金1~2ヶ月
③前家賃
④家財保険
⑤仲介手数料
が必要で、ペット可等の物件では更に敷金が追加で必要でした。
当時は、この初期費用の支払いが出来るかどうかが1つの判断材料になっていました。
現在は、賃貸保証会社が条件になっている物件が多いのですが、当時は私の知る限りではありませんでした。
2000年代後半の初期費用から変化
賃貸アパートやマンションの初期費用が高額な状態がしばらく続いておりましたが、2000年代から少しずつ変化が始まりました。
敷金が2ヶ月の物件や中には敷金がゼロの物件も登場しました。これは、賃貸物件の供給過多による空室の増加が原因で、空室対策によるものでした。
ただ、敷金がゼロとはいえ、よくよく調べてみると、通常の契約よりも家賃が10,000円高くなっていたりで、あまりメリットがあるものではありませんでした。
この時期に私も家主さんに初期費用減額の交渉をしていたのですが、敷金をゼロにしても良いという家主さんは残念ながらいませんでした。
2010年代から2023年の初期費用最前線
アローズ不動産を開業してからは、年々初期費用が減額傾向で、敷金や礼金がゼロという物件が増えました。
代わりに、賃貸契約時に
①退室費用
②クリーニング費用
③退室時清掃代など
といった名目で前払いが必要な物件が多くなりました。
最近の傾向としては、上記の費用と
①敷金1ヶ月
②礼金1ヶ月
のいずれかが必要な物件が出てきています。主にハウスメーカーの物件になります。
よって、一例ですが、
①敷金1ヶ月 or 礼金1ヶ月
②前家賃
③家財保険料
④賃貸保証会社の保証料
⑤退室時清掃代
⑥仲介手数料
が必要となっております。
最後に、全国で見た場合になりますが、
初期費用ゼロ
が登場しておりまして、広島市でもこの初期費用ゼロという物件が近い将来増えてくるのではないかと思われます。
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私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
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