捨て猫のために賃貸物件を契約する人
賃貸物件は基本的に、犬や猫といったペットを飼育することは禁止されています。
なので、ペットを飼育する際には、
ペット相談可能な賃貸物件
を探すことになります。
これまで随分とペット相談可能な賃貸物件をご紹介して参りましたが、その中でも印象に残っている賃貸契約について、お話ししたいと思います。
捨て猫のために賃貸物件を契約する人
私が会社員の頃(2000年代前半)の話になりますが、朝一で男性のお客様が来店され、私が担当することになりました。
開口一番、「猫が飼える物件を探しています」と言われ、経緯を話してくれました。
やけに場慣れしているなと思っていると、男性のお客様から、他の不動産会社にも行ったが、断られてしまい、困っているということでした。
確かに、この頃はまだ犬を飼える賃貸物件も少なかったですし、ましてや猫となると、すぐには私も頭に思い浮かべることが出来ないくらい難しい案件でした。
話をしている内に、この男性のお客様の切実な思いに触れて、私は最善を尽くすことにしたのです。
ただ、この男性のお客様のお部屋探しは、厳しい現実が待っていました。
出来る方法を考える
この男性のお客様は、
①捨て猫を拾った
②現在の住まいは、ペットの飼育が出来ない
③1週間以内に引越ししなければならない
等といった希望や状況でした。
ペット相談可能な賃貸物件の家主さんや管理会社に連絡をしたところ、予想通りではありましたが、ほとんど断られてしまいました。
見つかった物件は、予算や部屋の広さ、入居時期のタイミングが合わない等で、午前中に物件を見つけることが出来ず、午後から仕切り直しとなりました。
この男性のお客様が戻って来られる迄には、なんとかしなければと物件を探していたところ、交渉してみる価値がありそうな物件が1件出てきたのです。
諦めず粘り強く
その物件は、取引のある不動産会社の社長が所有しており、社長とは携帯でやり取りが出来る関係でした。
元々、犬の飼育は相談可能な物件でしたし、空室が増えていることから、これを機にと思い、何度か断られていたのですが、猫を飼育したい男性のお客様のことを相談してみたのです。
その社長に電話をすると、すぐに断られてしまいましたが、話をしていくうちに、考え直して頂け、最終的には承諾を得ることが出来たのです。
猫を飼育したい男性のお客様に経緯を説明し、内見して頂いたところ、その場で契約したいという回答を頂き、無事にご要望にお応えすることが出来たのです。
その後、手続きが終わり、お見送りする際に、
「 握手してもらえませんか?」
と言われ、私の仕事ぶりを評価して頂き、お役に立つことが出来たので、私にとっては、何よりの報酬だったことを今でもはっきりと覚えています。
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当ブログにお越し頂きありがとうございます。
私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
趣味は、旅行、ポイ活、旧車やスーパーカーの鑑賞です。毎年、繁忙期前の11月と繁忙期後の4月に出雲大社を参拝しています。
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