初めてのアルバイト

私が高校生の頃のお話です。当時は、昭和から平成になり、バブルが崩壊した後でした。

学校には、自転車で通学していたのですが、帰り道にたまたま通ったガソリンスタンドにアルバイトを募集していないか、飛び込みで入ってみたのです。

ガソリンスタンドの方から、

「電話でアポイントは取ってあるのか？」

「履歴書は持参しているのか？」

等々、知らないことばかりでどうしようと思っていたところ、対応してくれた方が親切な人で、

「今日は、店長が休みだからまた来てや」

「履歴書は、そこのコンビニで売ってるから」

色々と教えてくれました。

後日、言われた通りに準備を済ませ、面接を受けて晴れて採用となりました。初めてのアルバイトで、時給は550円のスタートでした。

私の最初の仕事は、洗車した後にタイヤにワックスを塗ることでした。アルバイト初日は、台風の翌日だったこともあり、車が並んでいたことを覚えています。

その後、給油や車の窓拭き等、徐々に仕事を覚えていきました。俗にいう ノルマ というものも初めて経験しました。それは、給油以外で、例えば洗車やオイル交換等で売上を作ること、また当時は現金会員カード（ガソリン代が少し安くなる）というものがあり、毎日の様に声掛けをしていました。

アルバイトを始めて、半年くらい経過した頃、日曜日の朝の開店準備を任されたり、また店長から社内会議に参加する様に言われ、参加する様になりました。当時、私は15歳だったこともあり、会議に参加すると、なんだか大人の仲間入りした感じがして、ワクワクしたことを覚えています。初めてのアルバイトで貴重な経験をさせて頂きました。