【賃貸】家賃を年払いにする理由とメリット・デメリットとは？

家賃は基本的には、翌月分を前月払いになっています。

今までに、この支払いサイクルについて、

家賃を年払いにしたい

という相談を受けたことがあります。

家賃を年払いにしたい方の主な理由として、

①毎月の振込手数料を節約したい

②毎月の振込手続きが面倒

③経費計上したい

等が挙げられます。

①は、広島銀行のATMの場合、他行あての振込手数料は、

3万円未満は、374円

3万円以上は、550円

が必要になります（2024年3月現在）

仮に、駐車場代が10,000円の場合、1年間で374円×12ヶ月＝4,488円が必要になります。2年経過すると、1ヶ月分の駐車場代位にはなるので、そう考えるともったいないですね…

②は、お忙しい方にとっては負担になりますし、年払いにすると、時間の節約にもなります。

③は、事業をされている方からの相談で、家賃を年払いにすることで、今期に来期分の経費計上をしたいとのことでした。

家賃を年払いにするメリットは、

①振込手数料が節約できる

②銀行に行く手間や時間を節約できる

③来期の経費計上ができる

等が挙げられます。

①は、年払いにすることにより、振込手数料の負担が12分の1になりますし、②も手間が同様になります。

③は、事業をされている方にとっては、節税対策になるからです。

注意点としては、仮に3月決算の法人の場合は、4月から向こう1年分の家賃を3月末に支払うことが適用要件になります。

家賃を年払いにするデメリットは、

①途中で家主さんや管理会社が変わると面倒

②まとまった現金が必要になる

③毎年年払いを継続する必要がある

等が挙げられます。

①は、家主さんや管理会社が変わると、引き継ぎがされるので、基本的には問題ないと思います。

②は、1年分を1回で支払うことになるので、まとまった現金が必要になります。

③は、事業をされている方は、年払いを途中で月払いに変更することが認められないので、慎重に判断されることをおすすめします。