考えた通りにはならないが、動いた通りにはなる
私が20代の頃、当時勤務していた不動産会社での出来事です。
物調マスターFさん
不動産会社の業務の1つに物調(ぶっちょう)という業務があります。物件調達の略でして、取引の無い家主さんを訪問し、契約条件や希望をお伺いし、新規で取引を開始することを言います。世間で言う 飛び込み営業 です。
私が20代前半の頃、最初にお世話になった不動産会社で先輩社員Fさんに同行したことがきっかけで、物調で結果を残し、成果を上げることが出来る様になりました。このFさんとは、この日までほとんど接点が無く、どういう人なのか知りませんでした。なんとなく、面白そうな人と言う印象でした。
実りの多い1日でした。
その日は、広島市中区の昭和町と言うエリアを中心に物調を行う予定になっておりました。私はこの日、このFさんから多くのことを学ぶことになるのです。
Fさん 「着いてきたら大丈夫じゃけん」
私 「分かりました、宜しくお願いします」
その後、Fさんは物件を観察し始めました。物件に空室があるかどうかの確認方法や管理会社の有無等々、いろいろと教えて頂きました。
しばらくすると、Fさんは近所の家のインターホンを鳴らしました。
Fさん 「〇〇ビルの家主様のお宅でしょうか?」
家主さん 「はい、そうですがどちら様?」
この後、Fさんは私が想像もしなかった営業トークを繰り広げ、家主さんがあっさりと玄関ドアを開けたのです。結果は取引成立でした。
Fさんを見る目が、180度変わりました。
この様な流れで、午前中から午後にかけて、4~5件取引を成立させていました。
その後、Fさんから
Fさん 「お昼マックにせん?」
私 「そうしましょう」
この時点で既に1日の目標を達成していたこともあって、マクドナルドで約2時間過ごしました。Fさんとあまり話をしたことがなかったので、仕事の話も含めて、いろいろと話をしたことを覚えています。
私は、このFさんから物調のやり方を教わることが出来て、本当に良かったと思っております。
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私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
趣味は、旅行、ポイ活、旧車やスーパーカーの鑑賞です。毎年、繁忙期前の11月と繁忙期後の4月に出雲大社を参拝しています。
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