不動産仲介業は本当に独立開業しやすいのか?
不動産仲介業は独立開業する方が少なくありません。主に賃貸か売買で開業する方が多いのですが、不動産仲介業は、
①1人でも始められる
②開業資金が安い
③仕入れに費用が掛からない等
といった理由から、独立開業しやすいと言われています。
今回は、不動産仲介業は本当に独立開業しやすいのか?について、私の経験も踏まえてお話ししたいと思います。
1人でも始められる
不動産仲介業を始めるにあたり、必要な資格があります。
それは、
宅地建物取引士
になります。俗に言う宅建です。
1人で始める場合には、自身が宅建に合格し、登録する必要があります。
時々、誤解される場合があるのですが、宅建を登録したからといって、不動産仲介業を始められるわけではありません。
広島であれば、宅地建物取引業の免許を申請し、広島県知事の免許を取得する必要があります。
不動産仲介業は、1人でも始められますが、開業するまでに、様々な条件をクリアする必要があるため、結構な時間と手間が掛かります。
開業資金が安い
不動産仲介業は、開業資金が安いと言われていますが、これは、
他の業種と比較して
というのが正確な表現です。
決して安くはありません…
調べたところ、日本政策金融公庫が新規開業実態調査を行っており、2022年度の調査結果を発表しております。調査結果によると、
平均開業費用は1077万円、
開業時の平均資金調達額は1,274万円
という結果でした。
不動産仲介業の場合は、極論になりますが、事務所と電話があれば、事業を始めることが可能です。宅建協会に加入する際に支払う費用が高額ではありますが、それを踏まえても、平均開業費用の半分以下の500万円もあれば、不動産仲介業を開業することは十分可能です。
仕入れに費用が掛からない等
不動産仲介業の場合は、仕入れに費用が掛からないことは事実です。
賃貸の場合は、賃貸アパートやマンションには家主さんがいるので、所有していなくても仲介をすれば仲介手数料を受け取ることが出来ます。
売買の場合も、一戸建てや分譲マンション等には売主(所有者)さんがいるので、所有していなくても仲介をすれば仲介手数料を受け取ることが出来ます。
これは、かなりのメリットであると言えます。
最後に、仕入れに費用が掛かりませんが、様々な経費は必要になります。
例えば、
①給与や社会保険料といった人件費
②事務所の家賃や通信費
③広告宣伝費
④車両関連費
⑤その他
中でも、③の広告宣伝費はスーモやホームズ、CHINTAI等といったポータルサイトに掲載する費用が結構掛かるので、これから不動産仲介業で独立開業をお考えの方は可能な限り、1円でも多くの資金を準備されてから独立開業されることをおすすめします。
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私はフリーターとして、ガソリンスタンド、パチンコ店、引越し、チラシ・ティッシュ配り、日雇い等多数の職業を経験しました。
23歳で就職し、不動産会社2社、合計8年間の会社員生活を経て、2007年8月に31歳で開業しました。
趣味は、旅行、ポイ活、旧車やスーパーカーの鑑賞です。毎年、繁忙期前の11月と繁忙期後の4月に出雲大社を参拝しています。
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